わが国の一般的な慣行では、賃貸住宅に入居する時は連帯保証人を立てることになっています。
これは、入居者の身元を保証するとともに、家賃等の債務を保証する存在が必要とされるからです。
この役割は入居者の親族、中でも親が果たすことが多いのですが、風俗業で働く人にとってはこれが高いハードルとなります。
というのも、事情があって親と疎遠になっているケースが少なくないからです。
また、疎遠とまではいかないものの、どんな仕事に就いているかを親に告げていない人もいます。
ただ、保証人がいないと入居時の審査に通ることが難しいので、親に頼めないとなるとその他の候補者を探すことになります。
その場合は友人や知人、遠くの親戚などに頼むことになりますが、これらの人々は親に比べると信用能力が低く見られがちなので、審査の際に職業や年収などをかなり厳しくチェックされます。
それならばむしろ賃貸住宅の家賃保証を専門に行う保証会社に依頼した方が安心なので、利用できるかどうか不動産会社を通じて打診してみるのもひとつの手です。
賃貸契約を結ぶ際には必ず審査があります。
風俗で働く方も例外ではありません。
クリアする基準として、まず家賃の支払い能力が問われます。
通常は収入が安定していれば通りやすいのですが、この仕事の場合、勤務が夜の時間帯になるため、近隣トラブルにつながる恐れがあるとして敬遠されるケースもあります。
ただ、夜に働いている人であってもこだわらない賃貸物件もありますから、最初からそのような部屋を探してくれるよう不動産屋さんに頼むのも良いでしょう。
繁華街の近くで物件を探すのもおすすめです。
繁華街には必ず水商売や風俗店があり、そこで働く人たちが住んでいる場所も当然あるわけで、基準をクリアできる物件が見つかるチャンスが高まります。
オーナーも空き部屋は少しでも減らしたいと考えますから、条件さえ合えば入居OKの物件も少なくないでしょう。
審査の際の不動産屋さんの説明次第で通りやすくなることもあります。
不動産屋さんも商売なので、どうにかして契約を成立させようと努力するからです。
不動産屋さんを味方に付けるのが何より大切です。